開催日
旧暦一月一八日から一月一九日
二〇一七年は二月一四日夜から二月一五日朝まで。
今年は数年に一度の「うるう舞」も行われる。
開催時間
月の出から日の出まで
午後八、九時頃から翌日午前七、八時頃まで
開催地
西浦観音堂
住所 静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家五二一九 アクセス
浜松市天竜区水窪の観音堂境内にて、旧暦一月十八日の夜山頂に月が昇る頃に始まり、朝日を迎えるまで続く農祭り。 五穀豊穣、無病息災、子孫長久、水火の難を除く神事である。
夜を徹して、全三十三番の「地能」、全十二番の「はね能」が行われ、別当による「しずめ」で終了する。
なお「地能」は役割が屋敷ごとに定められた世襲制で、「はね能」には定めがない。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
▼地能「ほた引き」
伝説では、養老三年(七一九年)に行基菩薩がこの地に来て、聖観音の仏像と数個(現在二十四面)の仮面を作り、 その年の七月十日に吉郎別当が祭りを始め、今日に及んでいる。
その仏像は今は本尊として安置され、仮面は田楽に使用されている。
天保六年(一八三五年)に祭日を変更したところ病人が続出したため、以後は祭日を固く守るという記録もある。 西浦の田楽は約一三〇〇年もの間、その文化や舞を口伝によって継承し続けてきた祭りなのである。
▼「しずめ」