観音堂/観音様
西浦観音堂とそこに祀られる観音像。この観音像は行基作という伝説がある。
西浦の田楽の実際の映像を360度の迫力でお届けします。
他にも写真や言葉で知る田楽豆知識もご紹介。
西浦観音堂とそこに祀られる観音像。この観音像は行基作という伝説がある。
観音堂の横にある能衆の控室。炉には火が炊かれ、ここで次の舞の準備や休憩をする。基本的に一般の人は入ることができない。
地能三十三番とはね能十二番があり、地能は各家で担当する舞が決まっている。舞の所作は回数、五法(東西南北、中央)が重要とされ、一つ一つに大切な意味を持つ。
旧暦うるう年にだけ追加される地能。新暦のうるう年とは間隔も異なるため、実施される年は稀となる。(2018年はうるう舞が実施される。)
池島焚・北焚・南焚があり、祭を通して燃やされる重要なかがり火。御子舞が終わるまで一般の人は近づいてはならない神聖な火とされ、タヨガミが守り役となる。
いわゆる御酒で、かつては稗で作られていたが現在は米を煮て作る甘酒。旧暦1月7日と11日にそれぞれ別当の稗酒、能衆の稗酒が作られ祭の期間が始まる。この酒の味をみて、その年の作物の出来具合を占う。
稗酒とは別に別当が用意する特別な御酒。御酒上げという儀式や神迎えの場で備えるもので、実際には飲まれない。
七日の朝、観音堂に日が昇るころ該当の役(別当・幕屋別当・公文衆)が集まり、集まった村人が念仏を唱える中で別当が観音堂を開く。神前に鬼ぐすを備えてから、面を取り出して祭りの準備を始める。
祭り前日の17日と当日に別当家で行う儀式。能衆が別当家に集まり、「別当祝いの口明け」と称して別当の稗酒を飲み、「能衆祝いの口明け」で能衆の稗酒を開けて飲む。炉を囲んで稗酒をタヨガミが注いでまわり、順番に飲む。十七日は七回、当日は五回回す。途中で御酒が鬼ぐすに代わり、正式な御酒上げの儀がはさまれる。
御酒上げを終えた後、祭りの舞台となる観音堂の舞庭へと向かう。このとき本堂別当が先導し、並ぶ順番も定められている。
能衆は祭が始まる前から身を清めるための精進に入る。別当は旧七日から入り、十六日以降は家族と食事を一切別にする。能衆は旧十一日の稗酒作りから入る。